アメリカと英語を理解するためのお奨めの演説

わたしは学生の時に英会話の能力を上げるためにMartin Luther King Jr.のあの有名な”I have a dream.”の演説文を繰り返し音読しました。当時、軽く100回以上は音読し最後の方では感情移入してしまい、わたしが演説者のようになって誰もいない観衆の前に訴えかけているようでした。
今から考えると英会話力を上げるには的外れな方法だったのですが、この演説文は何度も繰り返し音読し、暗記するに値する価値がある英文だと後になって分かりました。
まさに宗教、民族問題、アメリカの歴史や地理についての内容が濃縮された芸術的な文章なのです。また難解な単語が使われ、修辞学のテキストとしても使えるぐらいです。
逆に言うとこの文章を暗記しても上記のバックグラウンドがなければ内容を理解したとは言えません。
わたしも当時は旧約聖書シェークスピアの戯曲から引用されていることを知りませんでした。
英語をスキルとして使い、アメリカという国について関心がなければこの文章について学ぶ必要はありませんが、上級レベルの英語を目指したり、アメリカについて関心があったり、欧米人と互角に働きたいのであれば知っていて損はありません。
ちなみに音声や映像、演説文はネット上で入手出来ます。良い時代になりました。