お薦めのスペイン語の辞書の話し

スペイン語を始めたきっかけは学生時代にアメリカ西部をアムトラック(鉄道)で旅行しましたが、西海岸にはヒスパニック系の移民が数多くおりアメリカの公用語は事実上、英語とスペイン語だと実感したからです。
それがきっかけでメキシコに行きたくなりメキシコシティ経由でグアナファトという街で2週間、スペイン語を学びました。
ちょうど出発の半年前に飛行機の予約と語学学校の受講の申し込みをして、それまでに基礎的なスペイン語を習得しておかないといけない状況に追い込みました。
メキシコシティでホテルに泊まらないといけないですし高速バスも乗らないと目的地にたどり着けません。
瓜谷良平著の白水社の「スペイン語入門」と研究社のスペイン語の辞典の例文を暗記しまくった結果、半年後には最低限の会話は出来るようになっていました。
それから時が経ち数年前に学習を再開しようと辞書を購入し直しました。
購入したのは小学館の「西和中辞典(第2版)」で8万語の語彙数があり中級から上級者を目指すにはこれで充分です。
しかし、この辞書はスペイン語の本を読んでいて分からない単語を調べるのには良いですが例文が少なく基礎固めには不向きなので以前に使っていた研究社の「新スペイン語辞典」の中古をAmazonで購入しました。
この辞書は語彙数が37,000語でスペイン語の専門家を目指すには心許ないですが、実践的な例文は豊富でとにかく使いやすいです。
ちなみにこの辞書は1992年に出版されたのですがAmazonで調べると同じ小学館から2006年に語彙数が42,000語の「プエルタ新スペイン語辞典」というタイトルで出版されていました。
結論から言うと実践的なスペイン語を習得したいのであれば辞書は「新スペイン語辞典」をお薦めします。そして力がついてきてスペイン語を原書で読むようになってきたら「西和中辞典」を購入すれば良いでしょう。
スペイン語は英語やフランス語と比べて発音は難しくなく日本人にとっても聞き取りやすいですし、文法もそんなに複雑ではありません。また英語から類推できる単語も多く使われています。