アメリカの大物、キッシンジャーの死について

11月29日にアメリカの元国務長官ヘンリー・キッシンジャーがお亡くなりになったというニュースがありました。
2017年3月20日のロックフェラー家の3代目の当主であるデービッド・ロックフェラーの死に次ぐアメリカの大物の死です。
彼はアメリカの国益のために外交を進めたというよりはそれを超越しロックフェラー家の代理人として、時にはイスラエルの利益を優先した外交を行いました。
何よりもニクソン大統領の時の電撃の米中国交正常化が有名でしょう。
1990年代の中頃に国際政治を学んでいましたが、アメリカ外交を専攻する学生にとって彼が書いた本は必読書になっており、わたしも当時、”Diplomacy”(外交)という白い表紙の大き目のサイズの本が出版されたので貪るように読んだのを覚えています。
ドイツ系のユダヤ人の移民で国際政治の博士号を取得しており外交官としての経験も積んでおりアカデミックなバックグラウンドを元にご自身の考えを全面に出して書かれています。
まあ賛否両論はありますが国際秩序の構築に貢献したということは間違いないでしょう。そういう意味では世界の平和に貢献したと言えるのではないでしょうか。
2024年からはアメリカの大統領選を様々な国で選挙を控えています。波乱含みの新しい時代の幕開けになります。

心よりご冥福をお祈り致します。