貴族の階級は覚えておくと良い

日本では天皇を中心とした皇族と戸籍を持つ国民というか平民に分かれます。また一定数、無国籍の人もいるので3グループに分けられると言えます。
一方、イギリスなどのヨーロッパでは次のように貴族の階級が分かれています。
・公爵(Duke)
・侯爵(Marquess)
・伯爵(Earl/Count)
・子爵(Viscount)
・男爵(Baron)
貴族政治(aristocracy)はとっくに廃止されていますが、ヨーロッパは今も純然たる貴族社会と言えます。
また日本も明治維新ではイギリスにならって華族制度を採用したので「公爵」「侯爵」「伯爵」「子爵」「男爵」が戦中は身分制度が存在していました。
国を会社に例えると王様や天皇代表取締役(会長)で貴族は取締役に当たるのでしょう。
ちなみに君塚直隆著の「貴族とは何か」(新潮選書)という本はヨーロッパの貴族について書かれた良書と言えます。
日本ではなじみがあるのは「男爵いも」の「男爵」くらいでしょうか。日本にも1990年代までは希に高等教育を受けた英語がペラペラの年配の気品のある女性に出くわすことがありましたが今はいなくなりました。
世界史や文学を理解するには最低限この貴族の階級を覚えておく必要があります。例えばロシア文学ツルゲーネフの「初恋」の登場人物に公爵と伯爵がいますが階級制度を知っている前提で書かれていますし、イギリスの第二次世界大戦の首相のウィンストン・チャーチルは公爵の家に生まれています。