日本語で書かれたドイツ語の上級レベルの文法書について

語学の中で中国語は別格としてドイツ語とロシア語が気に入っています。

ドイツ語の名詞は男性、女性、中性の性別に加えて動詞も4つの格変化があり、システマティックな思考が好きなわたしとしては心地の良い複雑さです。

これを更に複雑にした言語がロシア語で名詞はドイツ語同様の性別があり、動詞の格変化も更に増えて6つになります。

今はウクライナの件でドイツとロシアの間で亀裂が入りましたが、言語の共通点も多いので性格的にも馬が合う面もあるのではないでしょうか。

話しを本題に戻すと今まで数多くの文法書に目を通してきましたが完成度と面白さで2本の指に入る文法書が下記の本です。

1991年に出版された在間進の翻訳でG.ヘルビヒ、J.ブッシャ共著の「現代ドイツ文法」(三修社)です。

あまりにもシステマティックにドイツ語を説明しているので読んでいて感動するレベルです。

また2006年にこの本の改訂版が出版されていますが、今は入手することが出来ず、アマゾンで4万円台の価格で販売されていました。

ちなみに私は偶々、運良く1991年版の本をアマゾンで見つけたのでそれを発注しました。同じ本を30年ほど前に購入したのですがドイツ語を学習しなくなって処分してしまいました!

2006年にドイツ語の正書法が変更になりましたが、枝葉末節なことで本質的な内容については全く支障はありません。

とは言うもののこの文法書はドイツ語の専門家向けなのでドイツ語をネーティブ並に話をしたい人でさえこの本は専門的すぎて必要ないでしょう。

そもそもドイツ語を学ぶ人は日本では限られていますし、このブログを読んでなるほどと思う人も日本にはほとんどいなくなっているのではないでしょうか?